2012年8月

中国、レアアースの輸出規制を実施する予定はない

中国の温家宝首相は31日、訪中しているドイツのメルケル首相と共に出席したフォーラムで、レアアース(希土類)の輸出規制を実施する予定はないとの考えを示した。

世界貿易機関(WTO)は、中国のレアアースの輸出規制をめぐり、欧州、日本、米国が提訴したことを受けて調査を行うと明らかにしていた。中国はWTOの調査結果を尊重するとしたが、引き続きレアアース部門への規制強化を続けると明らかにした。

中国は今月、2012年のレアアースの輸出割当枠を3万0996トンに引き上げた。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国産レアアース輸入 3か月連続急増=韓国

ハイブリッド車や電気自動車、液晶ディスプレイなどに使われるレアアースの中国産輸入量が3か月連続で急増している。

関税庁が23日に発表した「7月のレアアースなど希少金属輸入動向」によると、先月の中国産レアアースの輸入量は154トンで、前年同月比22.4%の増加となった。

中国産レアアースの輸入は、4月に54トンと3月(158トン)の3分の1に減ったが、5月は92トン、6月は126トンと急増傾向にある。

7月の中国産レアアースの輸入額は417万ドル(約3億3000万円)で、6月より9%増えた。

チタニウム(235%)、インジウム(53%)、モリブデン(28%)は輸入単価の上昇率が高かった。

関税庁は、単価上昇でチタニウムの輸入量が65%減り、モリブデン(-33%)、インジウム(-26%)などの輸入量減少幅が大きく、関連業界は韓国内の流通価格の急上昇の可能性などに注意しなければならないとしている。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国、レアアース輸出枠を3年ぶりに拡大

中国商務省は、2012年のレアアースの輸出枠を前年比2.7%増の3万0996トンに設定したと発表した。

環境保護を理由に輸出枠を毎年絞り込んできた中国が、レアアースの輸出枠を増やすのは3年ぶり。

レアアースはハイブリッドカーなどの高性能磁石に必要な素材。中国政府のレアアース輸出規制強化によって、レアアースの価格は高騰が続いていた。一方で、レアアースの輸出について日米欧の各国は中国が不当な輸出規制をしているとしてWTO(世界貿易機関)に提訴した。

更に日本企業は、中国からの調達リスクを分散するため、レアアースを使わない技術開発や、中国以外からレアアースを調達するなどしている。

こうした動きを受けて、今回中国政府はレアアース輸出枠を増やしたと見られる。ただ、日系企業は今後も、調達リスクの高い中国からの輸入量の低減や、レアアース使用量を減らすことに注力する見通し。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国、9月にレアアース備蓄を開始する可能性

経済参考報は、中国が9月に1万8000トン規模のレアアース(希土類)戦略備蓄を開始する可能性があると報じた。中国は世界最大のレアアース生産国かつ消費国。

中国のレアアース埋蔵量は世界の23%にすぎないが、供給量は90%以上にのぼる。ここ数年は輸出割当量を縮小し、貿易相手国から不当な措置として不満の声が上がっている。

同紙によると、匿名の関係者は「市場の変動と価格の下落を考慮し、政府はレアアース備蓄の等級、規模、時期に慎重になるべきだ」と語った。

中国は内モンゴルなどの北部地域では軽レアアースの供給量が豊富だが、高価でタービンや半導体などの生産に用いられる中・重レアアースの供給量はより少なくなっている。

同紙によると、複数の業界関係者は、政府は軽レアアースより貴重な中・重レアアースを備蓄すべきと主張している。

中国、2012年のレアアース輸出割当枠は前年比2.7%増

中国商務省は22日、2012年の第2次のレアアース(希土類)輸出割当枠を9770トンとすると発表した。これにより、第1次分を合わせた2012年全体の輸出枠は3万0996トンとなり、前年の3万0184トンから2.7%増加した。

中国は通常、年間のレアアース輸出割当枠を2回に分けて公表する。

中国は世界のレアアースの90%超を供給するが、近年は輸出を抑制しており、貿易相手国からは不公平と不満の声も強い。昨年の輸出枠3万0184トンのうち、実際に輸出したのは1万8600トンだった。

中国はレアアース輸入を拡大すべき

中国はレアアース(希土類)の世界最大の生産国かつ消費国だが、国内の需要増に応え、国内企業を保護するため、レアアースの輸入を拡大させるべきとの声が業界から上がっている。22日付の中国の英字紙チャイナ・デーリーが、中国五鉱化工進出口商会(CCCMC)副会長、Liu Yinan氏の話として報じた。

同氏によると、スマートフォンなどのハイテク製品の製造で鍵となるレアアースへの需要は世界的に急増することが予想され、特に中国での需要はさらに急速に拡大すると見込まれている。

同氏は特に、タービンやコンピューターチップなど複雑な製品用の中・重希土類を輸入すべきとの見方を示した。

Yinan氏によると、昨年の中国のレアアース輸出は1万6900トンと前年比で58%減少した。また、中国の消費量は約8万3000万トン、世界需要は11万トンだった。

世界のレアアース供給の90%以上は中国が占めている。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国、レアアースに課す資源税に従価税方式の適用を検討

中国の関係部門が資源税への従価税方式適用範囲の拡大を検討しており、レアアース(希土類)も対象となっている。20日付中国証券報が伝えた。

専門家は、「徴税方式の転換を通じて、レアアース資源の保護を強化することが狙いだ」としている。

「レアアースにかかる資源税の徴収方式に関する改革は、国の立場からはレアアース業への管理強化、資源の保護にプラスとなるが、業界の立場からは、開発コストの上昇要因となる」と、興業証券の羅人淵アナリストが指摘する。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国レアアース取引所、9月にも取引開始 価格決定の主導権狙う

中国が世界初のレアアース(希土類)取引所を内モンゴル自治区包頭市に設立し、9月にも取引を開始する。中国政府は、レアアースの生産能力を2割削減する方針を打ち出している。外交カードでもあるレアアースで、価格形成でも国際的な主導権を握る狙いがある。

レアアースは、中国が世界市場の9割超を供給する独占市場だが、密輸業者や中小業者が安値競争を展開し、国際価格の形成メカニズムが構築されていない。

取引所は、レアアースの主要産地である内モンゴル自治区に、国内の大手業者10社が10%ずつ出資し、資本金1億元(約12億4千万円)で設立。原油など他の資源と同様に取引システムを構築することで、「価格が乱高下しないように市場を安定させる」(業界関係者)一方、「価格が下がらないように操作する狙いがある」(同)という。

中国政府は取引所の設立に先駆け、レアアース業者に対して生産規模の下限を設け、一定量の生産ができない中小業者を淘(とう)汰(た)する新たな政策を公表した。この結果、国内の生産能力は2割削減される見通し。併せて、レアアースを戦略資源に位置付け、輸出規制などの管理を強めている。

中国は、2010年に尖閣諸島をめぐる日中対立が激化すると、輸出を一方的に中断するなどレアアースを外交カードとして利用してきた。だが、日米欧が世界貿易機関(WTO)に中国の輸出規制措置問題を提訴し、来年には判断が下される。中国はWTOで敗退した場合でも、取引所を通じて、レアアースの国際市場への影響力を維持しておきたい考えだ。

中国では、国内のハイテク産業の需要増に伴い、レアアース産出量に占める国内消費量の割合が、10年前の約25%から現在は約65%まで拡大し、輸出余力自体が低下している。

業界関係者は、「早ければ14年にも、中国がレアアースの輸入国に転じる可能性がある」と指摘。日米欧は、レアアースの中国依存度を引き下げる必要に迫られている。

〈レアアース(希土類)〉

電気自動車(EV)やスマートフォン(高機能携帯電話)、エアコンなどに使われるレアメタル(希少金属)の一種。磁力を強くするネオジム、耐熱性を高めるジスプロシウムなどがある。世界生産量の大半を中国が占めている。                                                   YAHOOニュース より抜粋

需要不振で、中国のレアアース価格がさらに低下か

中国レアアース業界協会の陳占恒副秘書長は中国証券報の取材に応じた際、「世界経済に好転の兆しが見られない中、下半期に米国のレアアース生産量が増加すれば、中国のレアアース価格がさらに低下する可能性がある」と指摘した。9日付中国証券報が伝えた。

データによると、2012年上半期の中国レアアース輸出量は5000トンだった。下半期もこの輸出規模を維持した場合、通年のレアアース輸出量は、昨年の1万6000トンから大幅減となる。陳副秘書長は、レアアース輸出が大幅に減少した背景には、国際市場の需要不振がある」としている。                                                   YAHOOニュース より抜粋

中国、レアアース生産能力の約2割を淘汰へ

中国工業情報化部は6日、『レアアース業参入条件』(以下『条件』と略)を下達した。『条件』では、生産規模、生産技術、エネルギー消費などの面からレアアース業への参入基準を厳格化した。『条件』に従えば、20%のレアアース生産能力が淘汰されることになる。7日付中国証券報が伝えた。

工業情報化部レアアース弁公室の賈銀松主任は、レアアース業参入基準の厳格化は、同業種における不当競争の回避にプラスとなるだけでなく、中国レアアース業全体の生産・経営の質を高める上でも大きな意義があると述べた。

『条件』の内容が明らかになったことを受け、6日の中国株式市場では、レアアース・永久磁石セクターが5.63%の大幅上昇となり、同日の上海総合指数の1.04%の上げ幅をはるかに上回った。                                                   YAHOOニュース より抜粋