2012年3月

レアアース値上がりでメーカーの業績改善

2012年3月27日までに、レアアースメーカー13社の2011年業務報告が出揃った。上場会社株主に帰属する純利益の総額は60.75億元で、前年の24.38億元の1.15倍となった。28日付中国証券報が伝えた。

レアアースの価格は11年3月以降大幅な上昇を続け、6月には前年の取引価格の4―5倍となる最高額をつけた。その後は徐々に値下がりしたものの、年末の取引価格は年初に比べ約200%の上昇となった。
 
レアアースの値上がりを受け、生産メーカー各社はいずれも業績が改善しており、13社の11年の合計売上は336.74億元で、前年の227.57億元から47.9%の増加となった。特に好調だったのは包鋼稀土と金〓股フェンで、売上はそれぞれ115.28億元、73億元だった。(〓は金に目)  

また13社の上場会社株主に帰属する純利益の総額は60.75億元で、トップは包鋼稀土の34.78億元、次いで金〓股フェンの7.36億元、辰州鉱業の5.4億元となった。  

このほか各社の負債率も好転しており、大まかな計算によると13社の平均負債比率は10年の32.84%から27.76%に改善している。                                                   YAHOOニュース より抜粋

日本が海底からのレアメタル採取に成功、中国も大きな注目

独立行政法人・海洋研究開発機構の研究グループはこのほど、沖縄県沖の水深1000メートルの海底に人工的に開けた熱水の噴出孔から希少金属(レアメタル)を豊富に含んだ鉱物資源の採取に成功したことを明らかにした。日本近海の海底に堆積している多くの鉱物資源の回収が可能となることが期待される。同ニュースは中国でも注目を集め、新華社をはじめとする各メディアが報じた。

海洋研究開発機構の研究グループは2010年9月、深海探査船を用いて、沖縄本島から北西150キロの中部沖縄トラフの水深1000メートルに存在する深海底熱水活動域で、直径50センチ、深さ45メートルの人工熱水噴出孔を4カ所作った。

噴出孔からは熱水が湧き出ており、付近にはマグマに含まれる鉱物資源が堆積していた。ある噴出孔では16カ月間で堆積物が11メートルに達したが、自然界でこれほどの高さの堆積物を作り出すには数十年から数千年もかかるという。

研究グループは無人探査機を使用し、堆積物を採取・分析した結果、堆積物には閃亜鉛鉱、方鉛鉱、ウルツ鉱、黄銅鉱などの鉱物資源が含まれていることが分かった。

研究グループによれば、海底下の熱水だまりを掘削し、人工熱水噴出孔を作り出すことによって、極めて低いコストで鉱物資源の回収が実現可能だ。                                                   YAHOOニュース より抜粋

小型家電のレアメタル回収=再資源促進法案を閣議決定―政府

政府は9日の閣議で、使用済みの小型家電に含まれるレアメタル(希少金属)や貴金属の回収を進めるための再資源化促進法案を決定した。今国会での成立を目指す。
小型家電に含まれるレアメタルはほとんど輸入に頼っているが、その大半は埋め立て処分されている。法案では、市町村が家庭などから集めた使用済み家電を国認定のリサイクル業者が回収。処理業者がレアメタルを取り出し、部品メーカーに販売することで有効利用を図る。                                                    YAHOOニュース より抜粋