2013年5月

中国国土部、レアアース不法採掘取り締まりに乗り出す 5月から一斉捜査

中国国土部は5月15日午後、大きな問題として注目されるレアアース採掘およびレアアース資源回収利用について、全面調査に乗り出す通知を発表した。第一財経が伝えた。

通知によると、今回は、レアアースの不法採掘、無資格採掘などの違法行為の摘発に重点を置き、すでに閉鎖された鉱山の再採掘を厳重に取り締まる。また、越境採掘、過剰採掘、環境保護・安全対策に違反する採掘を厳しく調査し、違法行為に対しては期限を設けて改善を要求する。鉄道、道路、工業団地、都市拡張地区のレアアース資源回収事業を一斉調査し、レアアース回収・利用事業の地域分布を把握する。さらに、違法回収、無断回収、他の鉱物の名目を使った不法回収を取り締まる。環境基準、安全基準を満たしていない場合、法に則って改善を要求、または取り締まりを行う。

「通知」によれば、今年の5~6月、レアアースの主要生産地で、実情に適した調査計画に基づいて一斉捜査を行う。発見された問題に関しては、速やかに改善・解決する。7月、省の国土当局は関連当局とともに、抜き取り調査により各地の調査成果を確認する。                                                   YAHOOニュース より抜粋

インド洋にもレアアース泥 東大発見、海洋に広く存在か

ハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)を高濃度に含む海底の泥を、インド洋東部で東京大の加藤泰浩教授(地球資源学)らの研究チームが発見した。レアアース泥が太平洋以外で見つかったのは初めてで、世界の海洋に広く存在する可能性が出てきた。

海底のレアアース泥は、同チームが日本の排他的経済水域(EEZ)内の南鳥島沖などで発見し、資源化を目指している。海洋に普遍的に存在すれば、レアアースの世界産出量の9割を占める中国の影響力が将来的に弱まる可能性がある。

新たに見つかったのはインドネシア・ジャカルタ西方沖約1千キロのオーストラリア領周辺海域。国際共同研究などで採取された掘削試料を分析したところ、水深5600メートルの海底下75~120メートルの場所に最高1113ppm、平均約700ppmのレアアースを含む泥の層があることが分かった。

太平洋と比べて深い場所にあり採掘は難しいが、濃度は東太平洋とほぼ同等で中国の陸上鉱床の数倍。特に希少なジスプロシウムなどを豊富に含むという。

レアアース泥は、地下深部のマントルが上昇する中央海嶺(かいれい)から噴出する酸化鉄などが海水中のレアアースを吸着し、周辺に堆積して形成される。今回の発見場所では、中央インド洋海嶺などの活動に伴い堆積したとみられる。加藤教授は「太平洋だけの特殊な泥ではないことが分かった意味は大きい。他の海域で開発可能な鉱床が見つかる可能性がある」と話している。                                                   YAHOOニュース より抜粋