中国、9月にレアアース備蓄を開始する可能性

中国、9月にレアアース備蓄を開始する可能性

経済参考報は、中国が9月に1万8000トン規模のレアアース(希土類)戦略備蓄を開始する可能性があると報じた。中国は世界最大のレアアース生産国かつ消費国。

中国のレアアース埋蔵量は世界の23%にすぎないが、供給量は90%以上にのぼる。ここ数年は輸出割当量を縮小し、貿易相手国から不当な措置として不満の声が上がっている。

同紙によると、匿名の関係者は「市場の変動と価格の下落を考慮し、政府はレアアース備蓄の等級、規模、時期に慎重になるべきだ」と語った。

中国は内モンゴルなどの北部地域では軽レアアースの供給量が豊富だが、高価でタービンや半導体などの生産に用いられる中・重レアアースの供給量はより少なくなっている。

同紙によると、複数の業界関係者は、政府は軽レアアースより貴重な中・重レアアースを備蓄すべきと主張している。