中国のレアアース輸出割当12年は減少へ、1-3月は値上がりも

中国のレアアース輸出割当12年は減少へ、1-3月は値上がりも

商務部外貿司はこのほど、2012年のレアアース輸出割当企業および申請中の企業名を発表した。割当を受けたのはわずか11社だったことから、来年のレアアース輸出枠は減少するとの見方が強まっている。19日付中国証券報が伝えた。

  今回割当を受けたのは11社で、11年に合計6000トンあまりの割当を受けた実績を持つ包鋼集団傘下の包鋼稀土、包頭天驕清美稀土抛光粉有限公司、包頭華美稀土高科有限公司、内蒙古和発稀土科技開発股フェン有限公司の4社はいずれも割当なしだった。 

  商務部国際貿易経済合作研究院中国対外貿易研究部の金柏松副主任は、「世界経済が低迷している上、今年のレアアース輸出枠をまだ使い切っていないことから、来年の輸出量は減少するだろう」と予想する。さらに「戦略資源としてレアアースの管理体制を確立すると同時に、海外からレアアースの加工技術を導入するべきだ」との考えを述べた。    

  また今後のレアアース価格について、上海有色網でレアアースを専門とする韋赤善研究員は「今年は価格が乱高下したが、12年第1四半期(1―3月)には値上がりに転じるだろう」と述べ、国家の産業支援政策と世界経済の回復で需要増加が見込めると期待を示した。

    安信証券で非鉄金属産業を専門とするアナリストも、長期的に見れば新興産業やハイテク産業でレアアースの需要拡大が見込めることから、価格も回復するとの見方を示す一方で、「一部地域で過剰生産、環境汚染、密輸といった問題が解決しておらず、今後も当局はレアアース産業のルール化を強化するはずだ」とコメントしている。                                                   YAHOOニュース より抜粋