中国がレアアース産業支援政策を発表、高付加価値化を発展の核に

中国がレアアース産業支援政策を発表、高付加価値化を発展の核に

中国工業情報化部は22日、『新材料産業「十二五(第12次5カ年計画)」発展計画』を発表し、第12次五カ年計画(2011~15年)の期間中、レアアース産業の重点的な発展を目指し、レアアース製品の付加価値を上げることを発展の核にすることが明らかになった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

『計画』によると、レアアースの川下産業に関して、高付加価値製品の生産能力を上げる一連の目標を掲げ、レアアースの永久磁石材料の生産能力を1年当たり2万トンにする目標などが含まれている。永久磁石とは、一旦「着磁」作業を行なうと、長期に渡って磁力を保持し続ける物体の事であり、レアアースは永久磁石の新たな材料として注目を集めている。その用途は、モーター、センサー、能動型磁気ベアリングなど多方面にわたる。

また、永久磁石はレアアースの性質を利用した4大高付加価値の応用範囲のひとつであり、応用の規模も将来性も大きい。

レアアースの専門家である劉鋭星氏は昨日、「真にレアアース産業に膨大な利益をもたらしてくれる分野は、高付加価値・ハイテクノロジーの新材料・レアアースの加工である。工業情報部の計画は、この分野の発展を促進する政策の全盛期をしっかり見定めている」と述べ、「長年にわたる混沌とした管理体制、劣悪な価格競争が終わり、レアアースの生産と輸出をコントロールする政策が発表され、中国のレアアース川下産業にとっては好条件となった。これによって、国外が望んでも手に入らない『供給のメリット』を活かす事ができる」と指摘した。                                                   YAHOOニュース より抜粋