日韓が太平洋でレアアース争奪戦、中国依存から脱却目指す

日韓が太平洋でレアアース争奪戦、中国依存から脱却目指す

韓国メディアによると、日本と韓国は中国へのレアアース(希土類)依存から脱却するため、太平洋に眠る資源の探査に本格的に乗り出した。日本は南鳥島近海が有望とみて2015年から探査に着手。韓国は米国・ハワイから東南3000キロの太平洋に期待を寄せているという。

記事は日本の報道を引用し、経済産業省が19日に、日本の海底資源開発に必要な技術的な課題や目標を提示した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」を再検討する会合を開き、改正案のたたき台を示したと伝えた。改正案では、南鳥島周辺の海底でサンプル調査を実施し、レアアースが多く存在する有望な海域を選定する。資源量の試算や商業化に向けた課題などについても検討する。

日本本土から1800キロ離れた日本最南端の南鳥島近海の排他的経済水域(EEZ)内の海底には、大量のレアアースが存在するとされている。埋蔵量は日本の国内消費量の約230年分に相当するとの試算もある。日本政府は平成25年度予算案で調査事業に36億円を充て、海底資源の確保に向けて力を注いでいる。

海洋資源開発で日本に後れを取る韓国も、2016年から本格的な探査に乗り出す。韓国が有望視しているのは、韓国から1万キロ、米国・ハワイから東南3000キロ離れた太平洋沖。韓国が発見し、所有権がある海域は7万5000キロ平方メートルに及ぶ。韓国はこのエリアから産出されるレアアースは、国内消費量の約100年分に相当すると推定する。

中国は現在も世界のレアアース市場の85%を握る。韓国メディアは、韓国と日本がそれぞれレアアースを安定的に供給できるようになれば、中国への依存度が減り、中国による輸入規制という圧迫も緩和されるとの見方を示した。                                         YAHOOニュース より抜粋