日本の新技術、サケのDNAを利用してレアアースを回収

日本の新技術、サケのDNAを利用してレアアースを回収

広島大学とアイシン・コスモス研究所はこのほど、生物のDNAを利用して廃棄物に含まれるレアアース(希土類)を回収する技術を共同で開発した。中国メディアの中国行業研究網が報じた。

2010年、尖閣諸島(中国名:釣魚島)海域で発生した漁船衝突事件をめぐり、中国は事実上の報復措置として、日本へのレアアース輸出を制限した。

中国からのレアアース輸入が一時滞ったことで、日本ではレアアース調達先の多元化や廃棄される家電製品、いわゆる「都市鉱山」からのレアアース回収に向けた動きが加速した。

物質・材料研究機構によると、日本国内の都市鉱山に埋蔵している資源は全地球上の金埋蔵量の16%に相当し、銀は埋蔵量の22%、インジウムは61%、タンタルは10%に相当するなど、都市鉱山はまさに「宝の山」と言える。

広島大学とアイシン・コスモス研究所が共同開発した新技術は、サケやマスのDNAにレアアースを吸着させる。純度90%以上のネオジムやジスプロシウムを回収でき、従来の方法より効率的な方法として実用化を目指している。                                         YAHOOニュース より抜粋