使用済みバッテリーからレアアースを回収 ホンダが技術確立し実用化

使用済みバッテリーからレアアースを回収 ホンダが技術確立し実用化

ホンダは17日、重化学工業メーカー「日本重化学工業」(東京都中央区)と共同で、自社製品の使用済みバッテリーからレアアース(希土類)を抽出する技術を世界で初めて確立したと発表した。今月下旬から実際に抽出作業を始める。

世界生産量の9割超を占める中国がレアアースの輸出を規制したことで価格が高騰する中、“自給自足”でレアアースの安定供給を図る。

具体的には、ホンダが国内の販売点や海外から回収したハイブリッド車(HV)用ニッケル水素バッテリーを日本重化学工業の小国事業所(山形県小国町)に輸送し、同事業所で解体、粉砕などを経てレアアースやニッケルなどを抽出する。

使用済みバッテリーに含まれるレアアースの回収率は80%以上で、抽出されたレアアースは鉱山から採掘・精製したものと同等の純度だという。

ホンダは今後、抽出したレアアースをニッケル水素バッテリー以外の自社製品にも再利用したり、モーターに含まれるレアアースの一種、ネオジムを抽出したりすることも検討する。                                                   YAHOOニュース より抜粋