中国のレアアース備蓄体制がスタート

中国のレアアース備蓄体制がスタート

中国の国によるレアアース(希土類)備蓄体制がついにスタートした。中国政府は企業を通じて財政資金でレアアースの買い上げと備蓄を行う。5日付中国証券報が伝えた。

将来的に高い利用価値を持つが、現在は不足している製品を買い上げ対象とすることや市場で価格が低下している際に関連製品の買い上げを実施するなどがレアアース備蓄の原則であるという。

中国国務院は2011年5月、『レアアース産業の持続的で健全な発展の促進に関する若干の意見』を発表し、レアアースの戦略的備蓄体制を構築し、国による備蓄と企業による備蓄(商業的な備蓄)、実物の備蓄と埋蔵地の備蓄を結びつけることにより、レアアースの戦略的備蓄を実現することを求めた。今回の買い上げは、中国国務院の計画に基づき実施される国家レベルの備蓄である。

興業証券の羅人淵・非鉄金属アナリストは、「現在はレアアース価格が低下しているため、今回の買い上げにより価格が安定化に向かう。しかし長期的に見ると、レアアース価格の安定は、産業川下の需要により左右される」と指摘した。                                                   YAHOOニュース より抜粋