レアアース紛争で小委設置=中国の輸出規制、日米欧提訴

レアアース紛争で小委設置=中国の輸出規制、日米欧提訴

世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関(DSB)は23日、ハイテク製品などに使われるレアアース(希土類)を対象とした中国の輸出制限措置を審理する紛争処理小委員会(パネル)の設置を決めた。日本と米国、欧州連合(EU)が撤廃を求め共同提訴していたもので、日本がWTOに中国を直接訴えたのはこれが初めて。

今後、8月中に3人のパネル委員を選定。中国の措置がWTO協定違反かどうかを判断し、来年に「一審判決」に当たるパネル報告書をまとめる見通しだ。

問題となっているのは、レアアースとタングステン、モリブデンを対象とした中国の輸出税、輸出数量制限などの規制措置。日米欧は中国がWTO加盟時に約束した輸出税の原則撤廃に違反しているほか、例外的に輸出量が制限できる「環境や資源保護」の条件にも当てはまらないとしている。                                                    YAHOOニュース より抜粋