希土類磁石とは
希土類磁石の概要
そもそも、希土類磁石に含まれる希土類元素とは、原子番号57から71までの15元素に、スカンジウム(Sc)とイットリウム(Y)を加えたものの総称です。それらの中の、サマリウムやネオジムといった強力な磁気異方性の特性を持った元素を含んだ磁石を、希土類磁石といいます。
希土類磁石は、他の磁石に比べるとはるかに強力な磁気エネルギーを持ち、幅広い分野で使用されるようになりました。現在では、ハイテク製品になくてはならないものになっています。
サマリウムコバルト磁石
1967年にアメリカで発見されたサマリウムコバルト磁石。この発見により、希土類磁石が磁石市場において、その存在を認められるようになりました。その後、様々な改良を加えることで、従来の1-5系サマリウムコバルト磁石(サマリウム対コバルトの比が1対5)よりも、高い磁気特性を持つ2-17系サマリウムコバルト磁石が実用化されました。2-17系は、現在サマリウムコバルト磁石の主流となっています。
ネオジム磁石
ネオジムに鉄とボロンを加えた3成分系であるネオジム磁石。そもそもは、産出量が少ないために高価だったサマリウムコバルト磁石に代わるものとして、1982年に発明されたものでした。しかし、数ある磁石の中でも最も高い磁気エネルギーを持つことや、安価なことから各種電子機器への使用が急増し、希土類磁石を代表する磁石となりました。
希土類磁石の製造工程
希土類磁石の製法はフェライト磁石のような粉末冶金的な焼結法です。ただし、酸化しやすい面を持つため、各工程に防止策が必要です。
【サマリウムコバルト磁石の製造工程】
【ネオジム磁石の製造工程】

ネオジム磁石の製造工程はサマリウムコバルト磁石とほぼ同じですが、サマリウムコバルト磁石に比べて酸化しやすいために、最後の工程で表面処理が必要です。














